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2026のシーズンを想う

▲6/10小朝日岳から望む大朝日岳。
▲6/10小朝日岳から望む大朝日岳。

  2026シーズンの本格的なシーズンが始まりました。今年は冬の間の雪が全体的に少なかったことや、春先の3月頃から暖かかったこともあり、雪解けは早く、2週間ほど春の季節の進み具合は早い状況でした。このままでいったら、6月中に雪がすべて解けてしまうのではないか(雪解けが早すぎると夏から秋の水場の枯渇に関わってきます)と少し心配していましたが、6月が涼しかったこともあってか、7月半ばの現在としては、例年より1週間程度早い季節感に収まっているような気がします。

▲チングルマの群落
▲チングルマの群落
▲一番人気のヒメサユリ
▲一番人気のヒメサユリ
▲イワカガミとヒナウスユキソウ
▲イワカガミとヒナウスユキソウ
▲6/10はさすがにまだ残雪を歩く
▲6/10はさすがにまだ残雪を歩く

▲朝日連峰一の名水「銀玉水」が6/10で出ている。これは早い!ありがたい!
▲朝日連峰一の名水「銀玉水」が6/10で出ている。これは早い!ありがたい!

  6月後半からの、残雪期の美しさや一番人気の「ヒメサユリ」や「ヒナウスユキソウ」などの初夏の花を楽しむ登山(私は近年はこの時期が一番登山に良いのではないかと思っています)は週末の天気が少し悪かったため、登山者はそこまで多くはなかったですが、登った皆さんは大満足で降りてきた印象です。雪解けも早かったため、危険な残雪の箇所もいつもより早くなくなりました。水場も安定して早くから出ていました。

 

 

7月半ばに入り、やはり山形県は梅雨本番のシーズンとなり、不安定で雨がちの天気が増えています。それに加え、この数日は全国的にもですが、早くも町場では日中35℃を超える猛暑となってきており、今後の梅雨明け後の夏本番が少し怖くなってしまいます。山形の梅雨明けはまだ分かりませんが、例年は7/25前後ですので、まだしばらくは梅雨空が多いのではないでしょうか。登山道の雪はほぼ無くなり、どの登山ルートも夏山装備での登山が可能です。

 

 昨シーズンのこの時期にも、ブログ記事にて、近年の夏山についての考えや注意点を挙げましたが、今読み返しても、本当にそのまま、今年も全く同じことが言えます。今回は同じことは記載しませんが、ぜひ、夏山登山を計画している方は、2025シーズンの「今年の夏山を想う」の記事をご覧ください。

 

 1つ、昨シーズンと違うという点では、全体的に山に来る人の数が少ないなぁと感じている点です。春からの山菜採り、渓流釣り、登山、山遊び、そういった山を楽しむ人が、間違いなくいつもより少ない気がします。考えてみると、たぶんその答えは全国的な「クマ騒動」による自粛なのではないかと思います。このことに関しての思いは、別ページ「全国的な「クマ騒動」に関して」で話している通りです。ただ、今シーズンの登山者や山遊びの減少は全国的に徐々に目立ってきており、業界関係へのダメージが今後心配されます。

 

 主峰大朝日岳をはじめとする朝日連峰は南北約60kmにもおよぶ、巨大な山塊で、磐梯朝日国立公園に指定される豊かな自然が残る貴重な山です。そしてなんといっても【売り】は、人の手が入っていない「原始のブナの森」が広大に広がっていることです。また、「遠い朝日」と言われるように、登山口までも遠い、山頂までも遠い、登る人を「選ぶ」山でもあります。外国人観光客はまずいません。子供もほとんどいません。急変する気候や道標の少ない山でも道を地図を見て間違わずに歩ける登山経験があり、往復10時間以上歩ける体力、避難小屋に宿泊する場合には寝袋や食料などの荷物を背負える体力、それらが求められる厳しい山でもあります。平日や天気が良くないときには、登山道で誰にも会わないこともけっこうあります。でもだからこそ、これだけの手つかずの自然が現在まで残っているのです。そして、道中ではそれらの自然を独り占めできます。「自然と向き合い、自分と向き合う」そんな山旅を求める方には朝日連峰はお勧めです。

 

今年の夏も、例年に比べると気温が高い中期予報となっています。「暑さ対策」「クマ対策」気温や天候を見て、事前にできる対策をしっかりして、無理のない、安全で楽しい夏の山旅を送ってもらえればと思います。