①朝日鉱泉~大朝日岳 登山情報

  まずはこちらをチェック!

大朝日岳への登山ルート

朝日鉱泉を中心として3つのコースがあります。

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朝日鉱泉~大朝日岳 登山道全体マップ
上記のオリジナルの登山案内図です。かなり細かな情報も入れてありますので参考になると思います。ご活用ください。
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①鳥原山(とりはらやま)経由コース(大朝日岳まで8時間)

鳥原小屋近くに点在する池塘
鳥原小屋近くに点在する池塘

朝日鉱泉からのメインルートになります。

鳥原山、小朝日(こあさひ)岳、大朝日岳と3つのピークを制覇します。
 鳥原山避難小屋近くは湿地帯となり、池塘が点在し植生も独特で豊かで目を楽しませてくれます。朝日連峰で唯一木道が整備され、歩いていてとても気持ちが良く人気の場所です。


②中ツル(なかつる)尾根直登コース(大朝日岳まで6時間)

中ツル尾根より大朝日岳を望む
中ツル尾根より大朝日岳を望む

 日帰り登山をする方の大部分が利用する直登ルートです。

 朝日鉱泉から朝日川沿いを約2時間(4km)進み、一気に大朝日の真ん中の尾根まで登ります。その後は尾根沿いを頂上までひたすら登ります(登り4km)。他の山のピークを登らないので無駄のない最短ルートですが、その分登りはきついです。また、前半の川沿いの道は何度かロープで沢へ下りなければならない箇所もあり、特に帰りはきつく感じるところでもあります。急な大雨時には沢が増水し、渡れなくなることもあり注意が必要です。道も細く、気が抜けず、経験と体力を要する上級者向けのコースです。安全のため、ヘルメットの着用を推奨します。


③御影森山(みかげもりやま)コース(大朝日岳まで8.5時間)

上倉山頂上付近からの大朝日岳(左)と小朝日岳(右)
上倉山頂上付近からの大朝日岳(左)と小朝日岳(右)

 上倉山、御影森山、大沢峰、平岩山、大朝日岳とたくさんのピークを制覇する最長ルートです。小ピークがたくさんありその分上り下りも多く、距離も長いため登りで利用する登山者はあまりいません。しかし、上倉山頂上近くには「森の巨人100選」に選ばれた幹周9.27mのクロベ(ネズコ)の巨木があり(登山道から片道5分)、また御影森山のブナの巨木群、御影森山山頂の360°パノラマ、平岩山の奇石群と見どころの多い魅力的なルートです。 


【おすすめコース】

 前述の各コース詳細と照らしながら参考にしてください。

  A-1:鳥原山→大朝日岳→中ツル 1泊2日コース

 1泊2日での山行の、もっともオーソドックスでゆとりもあり人気のコースです。

 宿泊は大朝日岳避難小屋になることが多いです。宿泊用の水は避難小屋手前の銀玉水(ぎんぎょくすい)で汲んでいくのが効率的です。大朝日岳頂上は、避難小屋のうらから20分ほど登ったところになりますので、避難小屋に荷物を置いて空身でいくと良いでしょう。

 下りの中ツルルートは、山頂から左に小朝日、鳥原、大朝日岳避難小屋、右に平岩山を見ながら正面の尾根を下りていきます。はっきりと大きな看板はありませんが、山頂の石版に小さく書いてありますので、しっかりと確認して間違わないようにしましょう。

 1日目は7.5時間(大朝日岳避難小屋まで)、2日目は5.5時間(大朝日岳避難小屋出発)のコースです(休憩時間含まず)。

 

  A-2:中ツル→大朝日岳→鳥原山 1泊2日コース

 A-1とは逆のコースですが、メインの大朝日岳までは無駄なく一気に登ってしまい、帰りに小朝日岳や鳥原山をゆっくり回りながら下りてくるという山行でこちらも大変人気です。

 やはり宿泊は大朝日岳避難小屋になることがほとんどです。ただ、このコースの場合、避難小屋に着くまでに水場がなく(一番近くで4合目の長命水)、宿泊用の水は、避難小屋から歩いて片道約20分の金玉水(きんぎょくすい)になります。銀玉水はかなり遠いのでお勧めしません。

 下りは銀玉水、鳥原山避難小屋の水、金山沢と水場も豊富で、はじめは尾根沿いの大パノラマ道(時期によってはお花畑も楽しめます)、小朝日岳・鳥原山からの展望、鳥原山避難小屋周辺の木道と池塘などの湿原の景色など、ゆとりをもって堪能できることでしょう。

 1日目6.5時間(大朝日岳避難小屋まで)、2日目6.5時間(大朝日岳避難小屋出発)のコースタイムです(休憩時間含まず)。

 

  B:中ツル→大朝日岳→中ツル 日帰りピストンコース

大朝日岳の頂上だけを目指す、無駄のない最短の日帰りコースです。他のピークからの眺めを楽しむことはできませんが、日帰りならではの軽荷での山行と、帰りも同じルートを帰るという安心感や時間の目処がたちやすいコースです。ただ、日帰りといっても、行き6時間、帰り5時間の11時間のコースタイム(休憩含まず)ですので、日の長い初夏~盛夏にお勧めです。

 

  C:鳥原山→大朝日岳→御影森山 1泊2日コース

朝日鉱泉を始点として右からぐるっと周遊するロングコースです。朝日連峰を縦走しているような重厚な自然の雰囲気と眺望を味わうことができます。距離は長いですが、時間のある方にはぜひおすすめです。

 宿泊はやはり大朝日岳避難小屋で、A-1コースと同様に銀玉水で宿泊用の水を汲んでいくことをお勧めします。さらに2日目は水場が少ないので、欲をいえば2日目の水も銀玉水で、もしくは避難小屋に着いてから金玉水まで行って汲んでおいた方が無難です。上倉山の水場までは水場がないと考えておいた方が良いでしょう。

 1日目、2日目と長時間&長距離の山行になりますが、1泊しますので、時間のゆとりもありますし、重厚な朝日連峰を堪能できるでしょう。時間があればぜひクロベの巨木もご覧ください。その姿に圧倒され、感激すること間違いありません。このルートは利用者が少ないですが、利用した登山者は必ずと言ってよいほど、「最高だった!絶対にまた行きたい!」「こんな素晴らしいルートがあまり使われないのは不思議だ。」と言います。

 1日目7時間(大朝日岳避難小屋まで)、2日目6.5時間(大朝日岳避難小屋出発)のコースタイム(休憩時間含まず)です。