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春の山のめぐみ①

▲この時期とは思えない谷の様子
▲この時期とは思えない谷の様子

 いつもより早い春の到来で、いつもはまだまだ雪の残る沢筋でも残雪は見えません。山の恵みの山菜も、いつもよりだいぶ早く出ているようです。

 里の方ではとっくにふけて(成長しすぎて食べられない状態)しまっているコゴミ(クサソテツ)も朝日鉱泉近くのこの沢ではだいぶ遅くに出始めるのですが、この感じだと、ちょっと怪しい気配がしてきました。

 標高900m弱くらいのところまで沢を詰めていくと、ようやくほんの少しの残雪とスノーブリッジがありました。ただ、周辺のコゴミはふけてしまっています。さらに沢を詰めて源頭近くまでいくことにしました。

 標高1000あたりの開けた斜面

で、ようやくまだ取り頃のコゴミを見つけることができました。状態としてはギリギリで、あと数日もすればふけてしまうような感じでしたが、1人で持ち帰るにはちょうど良い量のコゴミを取ることができました。

 すでにヤマウドもあちこちで出始めており、まだ取るには早すぎでしたが、1週間もしないくらいで取り頃になるような様子でした。

 春先の山菜というのは、冬の間、大地に蓄えられた自然の力と春の暖かい太陽の陽の力が、ギュッと詰まったエネルギーの固まりのような気がして、食べると力がみなぎってきます。

 今年も無事に山菜をとることができたことに感謝しつつ、次の山菜の取り頃を考えながらの下山になりました。